戦後復活するや、旺盛な発表活動でその名を関西の美術界に知らしめた美術部白鷲会であったが、部員たちのエネルギーは絵筆だけにおさまらなかった。1953(昭和 28)年 12 月、『白鷲会会報』が創刊される。この『白鷲会会報』は、翌年には誌名を『白鷲』とあらため、以後毎年発行された。
『白鷲』は、顧問や現役生、OB、指導を受けていた美術家のエッセイや芸術論が満載された本格的な冊子で、今日では当時の美術部白鷲会の活動を知る貴重な資料となっている。現在『白鷲』は、創刊号・No.2・3・7・9 ~ 11・14・15 が確認されている。何号まで発行されたのかは不明だが、1970 年代前半まで発行されていたようだ。

『白鷲』第 2 号 1955 年(個人蔵)

『白鷲』第 11 号 1964 年(個人蔵)

『白鷲』第 15 号 1968 年(個人蔵 )