1995(平成 7)年、40 余年にわたり関西の大学美術部を糾合する組織として存続してきた全関西学生美術連盟が解散した。関西大学美術部白鷲会は、1991(平成 3)年、神戸学生制作会に参加する。1985(昭和 60)年に組織された神戸学生制作会は、その名の通りもともとは兵庫県下の大学の美術部による集まりであったが、関西大学の参加を機に大阪府下の大学美術部も参加し、2010 年代には大阪市立大学(現・大阪公立大学)・関西大学・関西学院大学・近畿大学・甲南大学・甲南女子大学・神戸大学・神戸学院大学・神戸常磐大学・武庫川女子大学の 10 大学で構成され、かつての全関西学生美術連盟にかわる役割を担った。毎年、神戸学生制作会特別展(神制展)が西宮市民ギャラリーで開催され、関西大学美術部白鷲会も力作を出品した。神制展への出品は 2018(平成 30)年まで続いた。
また 1995(平成 7)年ごろから千里山キャンパス内の路上でゲリラ的に作品を並べる部員が現れ、やがて正式に大学の許可を得て秋の白鷲会展に出品した 120号の作品を路上で展示するようになる。これが現在も冬の恒例となっている「路展」の始まりである。

「路展」風景 1999 年(美術部白鷲会提供)